「Chromebookで動画編集ってできるの?」と気になっている人は多いと思う。結論から言うと、Chromebookでも動画編集は可能だ。ただし、WindowsやMacのように本格的なソフトをインストールして使うスタイルとは少し違っていて、知っておくべきポイントがいくつかある。
この記事では、Chromebookで動画編集をする方法、使えるアプリ、必要なスペック、そして注意点までまるっと解説していく。「Chromebook買ったけど動画編集に使えるか不安」「これからChromebookの購入を検討している」という人は、ぜひ参考にしてほしい。

Chromebookで動画編集はできるのか?
Chromebookは、GoogleのChrome OSを搭載したパソコンで、主にWebブラウザ上で作業するのが基本設計になっている。WindowsやMacのような「インストール型ソフト」は基本的に使えないため、Adobe Premiere ProやDaVinci Resolveといった定番の動画編集ソフトは直接インストールできない。
ただし、以下の方法で動画編集を行うことは十分に可能だ。
・Google PlayストアからAndroidアプリをインストールして使う
・Webブラウザベースの編集ツールを使う
・リモートデスクトップを使ってWindowsやMacに接続し、本格ソフトを遠隔操作する
・Linux(ベータ版)を有効にしてLinux対応ソフトを使う
つまり、やり方を工夫すれば、Chromebookでも動画編集は問題なくできる。ただし、4K動画の編集やエフェクトを多用する高負荷な作業には向かないため、用途に合わせた選択が大切になってくる。
Chromebookで使えるおすすめ動画編集アプリ・ツール
Chromebookで動画編集をするなら、次のアプリやツールがおすすめだ。それぞれの特徴を見ていこう。
PowerDirector(Android版)
PowerDirectorはChromebookとの相性が非常に良い動画編集アプリで、Google Playストアからインストールできる。マウスやキーボードショートカットにも対応していて、パソコン感覚で操作が可能だ。タイムライン編集、テキスト挿入、エフェクト、トランジションなど一通りの機能がそろっていて、YouTubeやSNS向けの動画制作に十分対応できる。
無料版でも基本機能は使えるが、有料のサブスクリプションに登録すると、プレミアムエフェクトやAI機能が解放される。
こうしたアプリはマウス操作に対応しているぶん、タッチパッドだけで細かいカット位置を合わせようとすると手間がかかる。外付けのマウスを1つ用意しておくと、タイムラインの操作がぐっとやりやすくなる。
Filmora for Mobile(旧FilmoraGo)
Wondershareが提供するスマホ・タブレット向けの動画編集アプリで、Chromebookでも利用可能だ。直感的な操作画面が特徴で、動画編集が初めての人でもすぐに使い始められる。テンプレートやBGMも豊富に用意されていて、SNS用の短い動画を手軽に作りたい人に向いている。
FlexClip(Webブラウザ型)
FlexClipはブラウザ上で動作するオンライン動画編集ツールで、インストール不要で使える点が大きなメリットだ。Googleアカウントでログインすれば、Google DriveやGoogle Photosとの連携もスムーズにできる。テンプレートが豊富で、プロモーション動画やプレゼン用の映像制作にも活用できる。
Clipchamp(Webブラウザ型)
Microsoftが提供するオンライン動画編集ツールで、Chromeブラウザで動作する。基本的な編集機能は無料で使えて、テキスト追加やトランジション、音声合成などの機能も搭載している。Windows 11にも標準搭載されているツールなので、信頼性も高い。
WeVideo(Webブラウザ型)
クラウドベースの動画編集ツールで、教育機関での導入実績も多い。Chromebookでの使用を前提に設計されている部分があり、軽量ながらもタイムライン編集やグリーンスクリーン合成といった機能も備えている。

Chromebookで動画編集するために必要なスペック
Chromebookは価格帯が広く、2〜3万円のエントリーモデルから10万円を超えるハイエンドモデルまである。動画編集をスムーズに行いたいなら、ある程度のスペックを確保することが重要だ。
動画編集向きChromebookの推奨スペック
・CPU:Intel Core i3以上(理想はCore i5)
・メモリ:8GB以上(理想は16GB)
・ストレージ:128GB以上(外部ストレージ併用推奨)
・ディスプレイ:フルHD(1920×1080)以上
エントリーモデル(メモリ4GB・MediaTekプロセッサ搭載など)だと、動画のプレビューがカクついたり、書き出しに非常に時間がかかったりすることがある。特にAndroidアプリで編集する場合は、メモリ8GBは欲しいところだ。
ストレージについては、Chromebookは内蔵ストレージが少ないモデルが多い。動画ファイルは容量が大きいため、Google Driveや外付けSSD・microSDカードを併用するのが現実的だ。
クラウドだけに頼るとアップロードの待ち時間が増えるため、素材の置き場所としてはポータブルSSDが扱いやすい。USB-C接続のものを選べば、Chromebookにそのまま挿して読み書きできる。
Chromebookで動画編集する際の注意点
Chromebookで動画編集をする上で、事前に知っておきたい注意点をまとめておく。
WindowsやMac向けのソフトはインストールできない
冒頭でも触れた通り、Premiere ProやDaVinci Resolve、Final Cut Proといった定番の動画編集ソフトは、Chrome OSには対応していない。Linuxベータ版を有効にすれば一部のLinux対応ソフト(KdenliveやOpenShotなど)を使えるケースもあるが、安定性やパフォーマンスに課題が残ることがある。
高負荷な作業には向かない
4K動画の編集、大量のエフェクト適用、長時間のタイムライン編集など、高い処理能力を求められる作業はChromebookの苦手分野だ。フルHD以下の動画で、カット編集やテロップ挿入が中心の用途であれば問題なく対応できる。
オフライン環境での編集には制約がある
ブラウザベースのツールを使う場合、インターネット接続が必須になる。AndroidアプリやLinuxアプリであればオフラインでも作業可能だが、クラウド保存が前提のツールだとWi-Fiがない環境では使いにくい。
ファイル形式の互換性に注意
一部のアプリでは、対応するファイル形式が限られていることがある。MOVやAVIなど特定の形式の動画ファイルが読み込めない場合は、事前にMP4に変換しておくとスムーズだ。

リモートデスクトップを使えば本格編集も可能
「Chromebookしか持っていないけど、Premiere ProやDaVinci Resolveを使いたい」という場合、リモートデスクトップを活用する方法がある。
Chromeリモートデスクトップを使えば、自宅のWindowsパソコンやMacにChromebookからアクセスして、遠隔操作で編集ソフトを使うことが可能だ。ホストPC側で編集処理が行われるため、Chromebook側のスペックはあまり関係ない。
ただし、快適に操作するためには安定したインターネット回線が必要だ。回線速度が遅いと、プレビューの遅延や操作のもたつきが発生する。また、外出先で使うならVPN接続も検討した方が安全性の面で望ましい。
回線契約そのものは十分でも、宅内のWi-Fiルーターが古いままだと速度が頭打ちになることがある。リモートデスクトップや大きな素材のやり取りを日常的に行うなら、Wi-Fi 6対応のルーターに替えると環境が安定しやすい。
Chromeリモートデスクトップ(Google公式)から無料でセットアップできる。
Chromebook向けおすすめの活用シーン
Chromebookでの動画編集は、以下のようなシーンに特に向いている。
・SNS(Instagram、TikTok、YouTube Shorts)向けの短尺動画制作
・学校の課題やプレゼン用の映像作成
・ちょっとしたカット編集やテロップ入れ
・クラウドベースでチームメンバーと共同作業
逆に、映画のような長編映像の制作、複雑なモーショングラフィックス、3Dアニメーションの制作といった用途には、WindowsやMacのほうが適している。
Q&A:Chromebookの動画編集に関するよくある質問
Q. Chromebookで4K動画の編集はできる?
技術的には可能だが、快適に作業するのは難しい。4K素材を扱うには高い処理能力が求められるため、Chromebookではプレビューがカクつく、書き出しに時間がかかるなどの問題が起きやすい。どうしても必要なら、一度フルHDにプロキシ変換してから編集するという方法もある。
Q. 完全無料で使えるChromebook向け編集ツールはある?
FlexClipやClipchampは無料プランが用意されている。PowerDirectorも無料版があるが、一部機能に制限がある。完全に無料で使いたいなら、Linuxベータ版を有効にしてKdenlive(オープンソースの動画編集ソフト)を導入する方法もある。
Q. ChromebookでYouTubeの動画を作れる?
十分に作れる。カット編集やテロップ挿入、BGM追加といった基本的な編集はPowerDirectorやFlexClipで対応できる。サムネイルの作成もCanva(ブラウザ版)を使えばChromebookだけで完結する。
Q. Chromebookの動画編集は遅くない?
スペックの低いモデルを使うと、確かに動作が重くなることがある。メモリ8GB以上、Core i3以上のプロセッサを搭載したモデルを選べば、フルHD程度の動画編集は問題なくこなせる。
これから購入する場合は、価格だけで選ばずメモリ容量を先に確認しておきたい。同じChromebookでも4GBと8GBでは編集時の余裕がまったく違うので、動画編集を視野に入れるなら8GB以上のモデルから探すのが無難だ。

まとめ
Chromebookでも動画編集は可能だ。Google Playストアのアプリやブラウザベースのツールを活用すれば、SNS向けの短尺動画やYouTubeコンテンツの制作に対応できる。
ただし、WindowsやMac向けの本格ソフトは使えないことや、高負荷な作業には不向きであることを理解しておく必要がある。用途に合ったアプリを選び、スペックが足りない場合はリモートデスクトップを活用するなど、工夫次第でChromebookを動画編集の有力なツールにすることができる。
コスパを重視しつつ動画編集を始めたい人にとって、Chromebookは十分に検討する価値がある選択肢だ。
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