動画編集をしていると、「書き出した動画の色がスマホで見ると全然違う…」と感じたことはありませんか。それはモニターの色精度が原因かもしれません。動画編集には正確な色を表示できるモニターが不可欠です。
動画編集用モニターで最も重要なのは「色域の広さ」と「パネルの種類」です。この2点を押さえておけば、モニター選びで大きく失敗することはありません。
この記事では、モニターの選び方から予算別のおすすめモデルまで、動画編集に最適なディスプレイを厳選して紹介していきます。

動画編集用モニターの選び方
色域が広いものを選ぶ
sRGB 100%以上は動画編集モニターの必須条件です。sRGBカバー率が低いモニターでは、正確な色の判断ができず、書き出した動画が意図と違う色合いになってしまいます。
カラーグレーディングにこだわるなら、さらに上位の色域規格であるAdobe RGB 99%以上やDCI-P3 95%以上に対応したモニターがおすすめです。
| 色域規格 | 用途 | 対応モニター価格帯 |
|---|---|---|
| sRGB 100% | 一般的な動画編集(YouTube等) | 2万円〜 |
| Adobe RGB 99% | 映像制作・写真編集 | 5万円〜 |
| DCI-P3 95% | 映画・CM制作 | 8万円〜 |
解像度の選び方
フルHD(1920×1080)でも編集自体は可能ですが、4K(3840×2160)なら細かい部分まで確認できて便利です。27インチ以上のモニターであれば4Kをおすすめします。フルHDの27インチモニターだとドットが見えてしまうことがあるためです。
24インチ以下であればフルHDでも十分な精細さがあります。予算や設置スペースに合わせて選んでください。
パネルタイプはIPSが鉄板
モニターのパネルにはIPS・VA・TNの3種類がありますが、動画編集にはIPSパネル一択です。
| パネルタイプ | 視野角 | 色の正確性 | 動画編集向き |
|---|---|---|---|
| IPS | 広い | 高い | 最適 |
| VA | 普通 | 普通 | あまり向かない |
| TN | 狭い | 低い | 不向き |
IPSパネルは視野角が広くて色の再現性が高いため、どの角度から見ても正確な色を表示します。VAやTNパネルは色のズレが大きいので、動画編集用途には向きません。

予算別おすすめモニター
3万円以下:BenQ GW2780
IPSパネル搭載でsRGB 99%カバー。フルHD・27インチのコスパに優れたモニターです。最初の動画編集用モニターとしてぴったりの一台です。
目に優しいフリッカーフリー技術やブルーライト軽減機能も搭載されており、長時間の編集作業でも目の疲れを軽減してくれます。
5万円台:Dell S2722QC
4K・27インチ・USB-C対応の万能モニターです。MacBookとUSB-Cケーブル一本で接続と給電が同時にできるので、デスクまわりがスッキリします。
4K解像度なのでタイムラインの細かい部分まで確認でき、カラーグレーディングの精度も向上します。5万円台で4Kモニターが買えるのは非常にコスパが高いです。
8万円台:BenQ PD2706U
sRGB 99%・Rec.709対応のクリエイター向けモニターです。工場出荷時にキャリブレーション済みなので、購入直後から正確な色で作業できます。
映像制作を仕事にしている方や、カラーグレーディングのクオリティにこだわる方にはこのクラスのモニターがおすすめです。
10万円以上:EIZO ColorEdge CS2740
プロの映像クリエイターが使う定番モニターです。Adobe RGB 99%をカバーし、ハードウェアキャリブレーションに対応。色の正確性では最高レベルの品質を誇ります。
デュアルモニター環境のすすめ
動画編集ではデュアルモニター環境が非常に便利です。メインモニターでタイムラインを操作し、サブモニターでプレビュー映像をフルスクリーン表示するという使い方ができます。
- タイムラインとプレビューを同時に大きく表示できる
- 素材フォルダやブラウザをサブモニターに配置できる
- 作業効率が大幅にアップする
- After Effectsのパネル配置が圧倒的に楽になる
メインモニターに高品質なものを使い、サブモニターは手頃な価格のフルHDモニターでOKです。デュアルモニターにすると作業効率が体感で1.5倍以上になるので、予算に余裕があればぜひ検討してください。

モニターアームも検討しよう
モニターアームを使うと、デスクの上がスッキリするだけでなく、モニターの高さや角度を自由に調整できます。目の高さに合わせてモニターを配置すると、首や肩の疲労が軽減されます。
Amazonベーシックのモニターアームはコスパが良くておすすめです。VESA規格(75mm or 100mm)に対応しているモニターであれば取り付けられます。購入前にモニターのVESA対応を確認してください。
キャリブレーションの重要性
モニターは使い続けていると色が徐々にズレていきます。正確な色を維持するためには、定期的なキャリブレーション(色合わせ)が必要です。
- 購入直後のモニターでも微妙に色がズレていることがある
- 半年〜1年に1回のキャリブレーションが推奨
- キャリブレーターは1万円台から購入可能(Datacolor Spyder等)
- カラーグレーディングを行わないなら、工場出荷時の設定でもOK
よくある質問(Q&A)
Q. ゲーミングモニターは動画編集に使えますか?
A. IPSパネルでsRGB 100%以上をカバーしているゲーミングモニターであれば使えます。ただし、ゲーミングモニターは応答速度を重視してフルHD解像度のものが多いので、4K編集には向かない場合があります。
Q. テレビをモニター代わりに使えますか?
A. 使えなくはありませんが、おすすめしません。テレビは映像を「きれいに見せる」ための処理が入っていることが多く、正確な色を表示できない場合があります。入力遅延も大きいです。
Q. ウルトラワイドモニターは動画編集に向いていますか?
A. タイムラインを広く表示できるので、編集作業の効率は上がります。ただしカラーグレーディングの色精度を重視するなら、通常の16:9モニターで高品質なものを選んだほうがコスパが良いです。
Q. モニターのサイズは何インチがベストですか?
A. 27インチがもっともバランスが良いサイズです。24インチだとタイムラインやパネルが窮屈に感じ、32インチだと目線の移動が大きくなります。デスクのサイズにも合わせて選んでください。
Q. MacBookの内蔵ディスプレイだけで十分ですか?
A. MacBookのRetinaディスプレイは色精度が高いので、外出先での編集には十分です。ただし画面サイズが小さいので、自宅ではデスクの外付けモニターに接続して作業するのがおすすめです。
Q. HDRモニターは必要ですか?
A. HDR対応コンテンツを制作する場合は必要ですが、一般的なYouTube動画やSNS向け動画であればHDR非対応でも問題ありません。HDR対応モニターは価格が上がるので、必要に応じて検討してください。
まとめ
- IPSパネル・sRGB 100%以上が動画編集用モニターの最低条件
- 27インチ以上なら4K解像度がおすすめ
- 予算3万円以下ならBenQ GW2780がコスパ最強
- 5万円台でDell S2722QCの4Kモニターが買える
- デュアルモニター環境で作業効率が大幅にアップ
- カラーグレーディングにこだわるなら定期的なキャリブレーションを
モニターは動画のクオリティを左右する重要な投資です。5万円台で4Kモニターが手に入る時代なので、しっかり投資して快適な編集環境を作りましょう。
BenQ公式サイトでクリエイター向けモニターをチェックできます。Dell公式もラインナップが充実しています。


