「DaVinci Resolveをインストールしたけど、画面が複雑で何から始めればいいかわからない…」と困っている方は多いのではないでしょうか。高機能なソフトだけに、最初の一歩でつまずきやすいのが実情です。
DaVinci Resolveは7つのページに分かれた構成ですが、初心者が最初に覚えるべきは「エディット」ページだけです。ここさえマスターすれば、基本的な動画編集は一通りこなせるようになります。
この記事では、プロジェクト作成から素材の読み込み、カット編集、テロップ追加、BGM挿入、書き出しまでの一連の流れを初心者にもわかりやすく解説します。必要なショートカットキーも紹介するので、効率的な編集が身につきます。

DaVinci Resolveの画面構成を理解しよう
7つのページの役割
DaVinci Resolveは機能ごとにページが分かれています。画面下部のアイコンで切り替えます。
| ページ名 | 役割 | 初心者の優先度 |
|---|---|---|
| メディア | 素材ファイルの管理 | 低(エディットで代用可能) |
| カット | 高速カット編集 | 中 |
| エディット | メインの編集作業 | ★最優先★ |
| Fusion | VFX・モーショングラフィックス | 低(慣れてから) |
| カラー | カラーグレーディング | 中(こだわる方向け) |
| Fairlight | 音声編集・ミキシング | 低(基本はエディットで対応可能) |
| デリバー | 書き出し・エンコード | 高(最後に必ず使う) |
初心者はまず「エディット」ページと「デリバー」ページの2つだけ覚えれば、動画の編集から書き出しまで一通り対応できます。
基本操作の流れ
ステップ1:プロジェクトの作成
DaVinci Resolveを起動すると、プロジェクトマネージャーが表示されます。「名称未設定のプロジェクト」をダブルクリックするか、新規プロジェクトを作成して開始します。
プロジェクトを開いたら、右下の歯車アイコンからプロジェクト設定を確認しましょう。解像度は1920×1080(フルHD)、フレームレートは30fpsが標準的な設定です。

ステップ2:素材の読み込み
「エディット」ページを開き、左上のメディアプールに動画ファイルをドラッグ&ドロップします。複数のファイルを一括で追加することも可能です。
ステップ3:タイムラインで編集
メディアプールから素材をタイムラインにドラッグして配置します。カット編集の手順は以下の通りです。
- カットしたい位置に再生ヘッドを移動する
- キーボードの「B」キーでブレードツールに切り替える
- タイムライン上のクリップをクリックして分割する
- 「A」キーで選択ツールに戻り、不要部分を選択してDeleteキーで削除する
ステップ4:テロップの追加
左上の「エフェクトライブラリ」から「タイトル」を展開し、「テキスト+」をタイムラインにドラッグします。右側のインスペクタパネルで、テキスト内容・フォント・サイズ・色・位置などを設定します。
テロップの表示タイミングと長さは、タイムライン上でクリップの位置と端をドラッグして調整します。
ステップ5:BGMの追加
BGMとして使いたい音声ファイルをメディアプールに追加し、タイムラインのオーディオトラックにドラッグします。音量はインスペクタパネルのボリュームスライダーで調整できます。
BGMが大きすぎると解説の音声が聞こえにくくなるため、BGMのボリュームは-15dB〜-20dB程度に下げるのが一般的です。

ステップ6:書き出し(デリバーページ)
画面下部のアイコンから「デリバー」ページに切り替えます。書き出し設定の手順は以下の通りです。
- 左側のプリセットから「YouTube」を選択する(YouTubeに投稿する場合)
- ファイル名と保存先を指定する
- 「レンダーキューに追加」をクリックする
- 右側の「すべてレンダー」をクリックして書き出しを開始する
YouTubeやVimeoなどのプリセットが用意されているので、投稿先に合わせて選ぶだけで最適な設定が適用されます。
覚えるべきショートカットキー
| ショートカット | 機能 |
|---|---|
| B | ブレードツール(分割) |
| A | 選択ツール |
| Ctrl+Shift+[ | リップル削除(前方) |
| スペース | 再生/停止 |
| Ctrl+Z | 元に戻す |
| Ctrl+S | プロジェクトの保存 |
ショートカットキーを覚えると編集速度が劇的に上がるので、よく使う操作から少しずつ覚えていくのがおすすめです。
つまずきやすいポイントと対策
- プロジェクト設定の確認不足:書き出し後に解像度やフレームレートが合わないことがある。編集前に必ず確認
- メディアオフライン:素材ファイルを移動すると「メディアオフライン」になる。素材は専用フォルダにまとめて管理
- プレビューが重い:プロキシメディアを作成するか、プレビュー画質を下げることで改善
- 音量バランス:BGMとナレーションの音量バランスは書き出し前に必ず確認
よくある質問(Q&Aコーナー)
Q. エディットページとカットページの違いは?
A. カットページは素早いカット編集に特化した簡易版で、エディットページはすべての編集機能にアクセスできる本格版です。初心者はエディットページから始めることをおすすめします。
Q. 字幕を自動で付ける機能はありますか?
A. 記事執筆時点では、自動字幕機能はStudio版(有料版)に搭載されています。無料版では手動でテキストを追加する必要があります。
Q. プロジェクトのバックアップ方法は?
A. 「ファイル」メニューから「プロジェクトの書き出し」を選択すると、.drpファイルとして保存できます。定期的にバックアップを取ることをおすすめします。
Q. 動画の書き出しに時間がかかります
A. GPU搭載PCであれば書き出し速度が向上します。プロジェクト設定で「GPUアクセラレーション」が有効になっているか確認してください。
Q. カラーグレーディングはいつ学べばいいですか?
A. まずは基本編集(カット・テロップ・BGM)をマスターしてからで大丈夫です。カラーグレーディングは「カラー」ページで行います。
Q. 他の動画編集ソフトのプロジェクトを読み込めますか?
A. XMLやAAFなどの形式でプロジェクトの読み込みが可能です。Premiere ProからDaVinci Resolveへの移行もこの方法で行えます。
DaVinci Resolve公式トレーニングでは体系的に学べるチュートリアルが公開されています。公式サイトから無料ダウンロードも可能です。

まとめ
- 初心者が最初に覚えるべきは「エディット」ページの操作
- 基本の流れは「素材読み込み→カット→テロップ→BGM→書き出し」
- プロジェクト設定(解像度・フレームレート)は最初に確認
- ショートカットキー(B・A・スペース)を覚えると効率アップ
- 書き出しは「デリバー」ページでプリセットを選ぶだけ
- カラーグレーディングは基本操作をマスターしてからでOK
DaVinci Resolveの基本操作はエディットページで「読み込み→カット→テロップ→BGM→書き出し」の流れを覚えるだけです。高機能なソフトですが、焦らず1つずつステップを踏んでいけば必ず使いこなせるようになります。


