CapCut(キャップカット)は、TikTokを運営するByteDance社が開発した無料の動画編集アプリです。スマホだけで本格的な動画編集ができるため、TikTokやInstagramリール、YouTubeショートなどの短尺動画の制作に幅広く利用されています。
基本機能が完全無料で使えるのが最大の魅力ですが、「無料なのにここまでできるの?」という声がある一方で、利用規約に関する注意点もあるため、使い方を正しく理解しておくことが重要です。
この記事では、CapCutの基本操作をスマホ版を中心に、初心者が迷わない手順で解説します。

CapCutの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 開発元 | ByteDance(バイトダンス) |
| 料金 | 基本無料(Pro版は月額1,350円程度) |
| 対応端末 | iPhone / Android / PC(Windows / Mac) |
| 主な用途 | TikTok、Instagram リール、YouTube ショートなどの短尺動画 |
| 書き出し解像度 | 最大4K(無料版は1080pまで) |
参考:CapCut公式サイト
Step1:新しいプロジェクトを作成する
CapCutアプリを開いたら、まずプロジェクトを作成します。
プロジェクト作成手順
- CapCutアプリのホーム画面で「新しいプロジェクト」をタップする
- スマホのギャラリーから編集したい動画や画像を選択する
- 右下の「追加」をタップする
- 編集画面が自動で開く
複数の動画や画像を同時に選択すると、選んだ順番でタイムラインに配置されます。後から素材を追加することもできるので、最初にすべての素材を選ぶ必要はありません。
Step2:カット編集をする
カット編集は、不要な部分を削除して動画のテンポを良くする基本操作です。
カット方法
- タイムラインで編集したいクリップをタップして選択する
- 白い再生ヘッド(縦線)をカットしたい位置に移動する
- 画面下部のメニューから「分割」をタップする
- クリップが2つに分割される
- 不要な部分をタップして選択し、「削除」をタップする
CapCutでは分割後にクリップを削除すると自動でギャップが詰まるため、隙間を気にせずサクサク編集を進められます。
トリミング(クリップの前後を削る)
クリップの先頭や末尾だけを削りたい場合は、タイムラインでクリップの端を長押ししてドラッグするだけで調整できます。分割よりも手軽なので、微調整に便利です。

Step3:テキスト(テロップ)を追加する
テキストを追加すると、動画の内容がわかりやすくなり、音声なしで視聴している人にも情報が伝わります。
テキスト追加手順
- 画面下部のメニューから「テキスト」をタップする
- 「テキストを追加」をタップする
- テキスト入力画面が開くので、表示したい文字を入力する
- フォント、色、サイズ、スタイルを設定する
- 画面上でテキストの表示位置をドラッグして調整する
- チェックマークをタップして確定する
テキストの表示時間は、タイムライン上でテキストクリップの端をドラッグして調整します。
自動キャプション機能
CapCutには「自動キャプション」機能が搭載されており、動画内の音声をAIが自動で文字起こしして字幕を生成してくれます。使い方は「テキスト」メニューから「自動キャプション」を選択するだけです。
日本語の認識精度はかなり高く、トーク系の動画では手作業で字幕を付ける手間が大幅に省けます。生成された字幕は後から手動で修正できるので、誤変換があっても安心です。
Step4:音楽・BGMを追加する
BGMを入れると動画の雰囲気がガラッと変わります。CapCutには無料で使えるBGMライブラリが用意されています。
BGM追加手順
- 画面下部のメニューから「オーディオ」をタップする
- 「楽曲」を選択する
- カテゴリやキーワードで好みのBGMを探す
- タップして視聴し、使いたいBGMの横にある「+」マークをタップする
- タイムラインにBGMが追加される
BGMの音量は、タイムライン上のBGMクリップをタップして「音量」から調整できます。ナレーションが入る動画では、BGMの音量を20〜30%程度に下げるのがおすすめです。
- CapCut内蔵のBGMは個人利用向け。商用利用時はライセンスを必ず確認する
- YouTubeにアップロードする場合、著作権の問題でBGMがブロックされることがある
- 自分で用意した著作権フリーのBGMを使うのが最も安全
Step5:エフェクトとフィルターを適用する
エフェクトやフィルターを使うと、映像の雰囲気を手軽に変えることができます。
フィルターの適用手順
- 画面下部のメニューから「フィルター」をタップする
- カテゴリから好みのフィルターを選ぶ
- 適用したいフィルターをタップして効果をプレビューする
- チェックマークをタップして確定する
フィルターの強度はスライダーで調整できるため、「ちょっとだけ色味を変えたい」という微調整も簡単です。全体の統一感を出すために、すべてのクリップに同じフィルターを適用するのがコツです。
エフェクトの追加
- 画面下部の「エフェクト」をタップする
- 「動画エフェクト」または「ボディエフェクト」からカテゴリを選ぶ
- 適用したいエフェクトをタップする
- タイムライン上で効果の適用範囲(開始〜終了)を調整する
Step6:トランジション(場面転換)を追加する
トランジションは、クリップとクリップの切り替わりを滑らかにする効果です。
トランジション追加手順
- タイムラインでクリップとクリップの間にある白い四角(分割マーク)をタップする
- トランジション一覧が表示されるので、好みの効果を選ぶ
- トランジションの長さをスライダーで調整する
- チェックマークをタップして確定する
トランジションの多用は動画のクオリティを下げる原因になります。場面転換のタイミングだけに限定して使うのが、見やすい動画を作るコツです。

Step7:速度調整をする
CapCutでは、動画の再生速度を自由に変更できます。スローモーションやタイムラプス(早回し)の演出が簡単にできます。
速度変更の手順
- 速度を変えたいクリップをタップして選択する
- 画面下部の「速度」をタップする
- 「通常」モードでスライダーを左右に動かして速度を調整する
「曲線」モードを使うと、1つのクリップの中で速度をなめらかに変化させる「スピードランプ」効果が適用できます。映画やMVのような印象的な演出が手軽にできるため、ワンランク上の動画を作りたい方におすすめです。
Step8:動画を書き出す(エクスポート)
編集が完了したら、動画ファイルとして書き出します。
書き出し手順
- 画面右上の「エクスポート」(または書き出し)ボタンをタップする
- 解像度を選択する(480p / 720p / 1080p / 4K)
- フレームレートを選択する(24fps / 30fps / 60fps)
- 「エクスポート」をタップする
- カメラロールに動画が保存される
- TikTok・Instagram リール用:1080p、30fps でOK
- YouTube ショート用:1080p(縦長1080×1920)、30fps
- YouTube 通常動画用:1080p(横長1920×1080)、30fps
- ファイルサイズを抑えたい場合は720pにする
- 無料版でも1080pまでは透かしなしで書き出し可能
CapCutは無料版でも透かし(ウォーターマーク)なしで動画を書き出せるのが大きなメリットです。他の無料ソフトでは透かしが入ることが多いため、この点はCapCutの強力なアドバンテージです。
CapCutを使う上での注意点
利用規約と著作権について
CapCutの利用規約では、ユーザーが作成したコンテンツに対してByteDance社が広範なライセンスを取得する条項が含まれています。個人利用であれば通常問題ありませんが、企業のプロモーション動画や商用コンテンツを制作する場合は、規約を事前に確認しておくことをおすすめします。
参考:CapCut利用規約
データの取り扱い
CapCutはクラウドベースの機能も搭載しており、プロジェクトデータがサーバーにアップロードされる場合があります。プライバシーに配慮が必要な映像を扱う場合は、アプリの設定でクラウド同期をオフにするなどの対策を取りましょう。
商用利用の範囲
CapCut内蔵の一部音源やテンプレートには、商用利用が制限されているものがあります。YouTube収益化やビジネス用途で使う場合は、使用する素材のライセンスを個別に確認する必要があります。Pro版(有料版)に加入すると、商用利用可能な素材の範囲が広がります。

PC版CapCutとの違い
CapCutにはPC版(Windows / Mac対応)もあります。PC版では画面が大きい分、より細かい編集がしやすくなります。
| 項目 | スマホ版 | PC版 |
|---|---|---|
| 手軽さ | いつでもどこでも編集可能 | 自宅やオフィスでの利用がメイン |
| 操作性 | タッチ操作で直感的 | マウス&キーボードで精密な操作が可能 |
| 機能 | 基本的な編集機能が充実 | マルチトラック編集やキーフレームなど高度な機能あり |
| 書き出し速度 | 端末性能に依存(やや遅め) | PCの性能を活かして高速書き出し可能 |
スマホで粗編集をして、PCで仕上げるという使い方もできます。プロジェクトはクラウド経由で同期できるため、デバイス間のデータ移行もスムーズです。
CapCut Pro版の特徴と無料版との違い
CapCutには有料のPro版(月額1,350円程度)が用意されています。無料版との主な違いは以下の通りです。
| 項目 | 無料版 | Pro版 |
|---|---|---|
| 書き出し解像度 | 最大1080p | 最大4K |
| 透かし | なし | なし |
| プレミアム素材 | 一部利用可 | 全素材利用可 |
| クラウドストレージ | 制限あり | 大容量利用可 |
| 高度なAI機能 | 一部制限 | フル利用可 |
| 商用利用 | 条件付き | 商用利用OK素材が拡大 |
無料版でも基本的な動画編集は十分に行えるため、まずは無料版で始めてみて、プレミアム素材や4K書き出しが必要になった段階でPro版への移行を検討するのがおすすめです。
よくある質問
CapCutで作った動画はYouTubeに投稿できますか?
CapCutで編集・書き出した動画は、YouTubeに投稿することが可能です。1080pのMP4形式で書き出せば、YouTubeが推奨する仕様を満たします。ただし、CapCut内蔵のBGMを使用した場合、YouTubeの著作権チェックでContent IDに引っかかるケースがあります。YouTube用の動画を作る場合は、著作権フリーのBGMを別途用意するのが最も安全です。
CapCutは子どもでも使えますか?
CapCutの利用規約では、13歳以上のユーザーを対象としています。操作自体は直感的で簡単なので、中学生以上であれば問題なく使えるでしょう。ただし、アプリ内にSNS連携機能があるため、未成年のお子さんが使用する場合は保護者が利用状況を確認しておくことをおすすめします。
CapCutのプロジェクトをPCに移すことはできますか?
CapCutのプロジェクトはクラウド同期に対応しているため、同じアカウントでログインすればスマホで作成したプロジェクトをPC版のCapCutで開くことができます。ただし、スマホ版とPC版では一部のエフェクトやテンプレートに互換性がない場合があるため、完全な再現ができないこともあります。

まとめ
CapCutは、無料で使える動画編集アプリとしては圧倒的に高機能です。カット編集、テロップ追加、BGM挿入、エフェクト適用、自動キャプションなど、動画編集に必要な機能がすべて揃っています。
特にTikTokやInstagramリールなどの短尺動画を作りたい方にとっては、スマホだけで完結できるCapCutは最適なツールです。まずはアプリをダウンロードして、簡単な動画を1本作ってみてください。基本操作を覚えてしまえば、どんどん動画のクオリティを上げていけます。

