動画編集ソフトの二大巨頭、Premiere ProとDaVinci Resolve。どちらもプロが使うハイレベルなソフトですが、特徴は大きく異なります。「結局どっちがいいの?」と迷っている方は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、映像業界で仕事をするならPremiere Pro、コスパ重視で個人制作ならDaVinci Resolveがおすすめです。ただし、使い方や環境によって最適解は変わるので、両方の特徴をしっかり把握しておくことが大切です。
この記事では、料金・編集機能・使いやすさ・連携面など、あらゆる角度から2つのソフトを比較します。自分に合ったソフトを選ぶための判断材料として活用してください。

Premiere ProとDaVinci Resolveの基本情報比較
| 比較項目 | Premiere Pro | DaVinci Resolve |
|---|---|---|
| 開発元 | Adobe | Blackmagic Design |
| 料金 | 月3,280円(年間約3.9万円) | 無料版あり / 有料版:買い切り47,980円 |
| 対応OS | Windows / Mac | Windows / Mac / Linux |
| 無料版 | 7日間の体験版のみ | 機能制限はあるが永久無料版あり |
| 得意分野 | 総合的な映像編集・チーム制作 | カラーグレーディング・オールインワン制作 |
料金の比較:コスパならDaVinci Resolveが圧勝
Premiere Proは月額3,280円(年間プラン月払い)のサブスク制です。年間一括払いなら34,680円で少しお得になりますが、使い続ける限り毎年費用が発生します。
一方、DaVinci Resolveは無料版でも基本的な動画編集に必要な機能がすべて揃っています。有料版のDaVinci Resolve Studioは買い切り47,980円で、一度購入すれば追加費用はかかりません。
コストだけで比較すると、DaVinci Resolveの優位は明らかです。Premiere Proの場合、2年使えば約7.8万円。3年で約12万円。長期的に見ると差は広がる一方です。

編集機能の比較
カット編集:どちらもプロレベル
カット編集の基本性能はどちらも申し分ありません。Premiere Proはショートカットキーのカスタマイズ自由度が非常に高く、自分好みの操作環境を構築できます。DaVinci Resolveは「カットページ」と呼ばれる専用画面があり、素早い粗編集に特化した作業ができます。
カラーグレーディング:DaVinci Resolveが圧倒的
カラーグレーディングに関しては、DaVinci Resolveが圧倒的に優れています。元々カラリスト向けの専用ソフトとして開発された歴史があり、ハリウッドの映画制作現場でも標準的に使用されています。
Premiere Proのカラー機能(Lumetriカラー)も十分に実用的ですが、DaVinci Resolveの「カラーページ」が持つノードベースのカラーコレクション、高精度なトラッキング、HDR対応といった機能には及びません。映像のカラーにこだわりたい方はDaVinci Resolve一択です。
VFX・モーショングラフィックス
Premiere ProはAfter Effectsとの連携(Dynamic Link)によって高度なVFXやモーショングラフィックスを実現します。DaVinci Resolveには「Fusion」というVFX専用ページが内蔵されており、別ソフトを購入せずにVFX制作が可能です。
音声編集
Premiere ProはAuditionとの連携で本格的な音声編集に対応。DaVinci Resolveは「Fairlight」という音声編集ページを内蔵しています。どちらも基本的な音声編集は問題なくこなせますが、Fairlightはプロのオーディオエンジニアが使うレベルの機能を備えている点が特徴です。
使いやすさの比較
| 観点 | Premiere Pro | DaVinci Resolve |
|---|---|---|
| 学習リソース | 日本語の情報が非常に豊富 | 英語の情報が中心(日本語は増加中) |
| UI設計 | シンプルで直感的 | ページ分割で機能ごとに整理 |
| 初心者の入りやすさ | チュートリアルが充実 | 無料で試せるが機能が多く迷いやすい |
| プロの生産性 | ショートカットの自由度が高い | カットページで高速編集が可能 |
困ったときに解決策を見つけやすいのはPremiere Proです。日本語のチュートリアル動画、ブログ記事、書籍が圧倒的に多いので、独学で学ぶ環境が整っています。DaVinci Resolveも日本語の情報は増えていますが、まだPremiere Proには及びません。

連携とエコシステムの比較
Premiere Proの最大の強みは、After Effects・Photoshop・Auditionなど、Adobeファミリーとのシームレスな連携です。Dynamic Linkを使えば、After Effectsで作成したモーショングラフィックスをPremiere Pro上でリアルタイムにプレビュー・編集できます。
DaVinci Resolveは「編集・カラー・VFX・音声」の4つの機能がすべて1本のソフトに統合されたオールインワン設計です。他のソフトを買い足す必要がなく、1つのソフトで制作工程が完結します。
どちらを選ぶべきか?目的別の判断基準
- 映像業界で就職・転職を目指している人
- Adobe製品(Photoshopなど)を既に使っている人
- チームで共同作業することが多い人
- 日本語の学習リソースが豊富な環境で学びたい人
- コストを抑えて本格的な動画編集をしたい人
- カラーグレーディングにこだわりたい人
- 個人で動画制作を行っている人
- 1つのソフトで全工程を完結させたい人
よくある質問(FAQ)
Q. 両方使うことはできますか?
A. もちろん可能です。DaVinci Resolveでカラーグレーディングだけ行い、それ以外の編集はPremiere Proで行うという使い分けをしているプロは少なくありません。
Q. 完全な初心者にはどちらがおすすめですか?
A. 費用をかけたくないならDaVinci Resolve(無料版)、体系的に学びたいならPremiere Proがおすすめです。どちらも最初の1ヶ月が山場なので、チュートリアル動画を見ながら実際に手を動かすことが大切です。
Q. YouTubeの動画編集にはどちらが向いていますか?
A. どちらでも問題ありません。テロップやエフェクトを多用するスタイルならPremiere Pro、カラーにこだわった映像作品風のスタイルならDaVinci Resolveが向いています。
Q. 低スペックPCでも使えますか?
A. DaVinci Resolveはグラフィックボードの性能に依存する傾向が強いです。Premiere Proの方がやや軽く動く傾向にありますが、どちらもある程度のスペックは必要です。
Q. 動画編集の副業にはどちらが有利ですか?
A. 副業案件の募集条件には「Premiere Pro経験者」と記載されるケースが圧倒的に多いです。副業を視野に入れているなら、Premiere Proを学んでおく方が案件獲得で有利です。
まとめ:業界標準のPremiere Pro、コスパ最強のDaVinci Resolve
- コスパならDaVinci Resolve(無料版あり・有料版も買い切り)
- カラーグレーディングはDaVinci Resolveが圧倒的
- 業界標準・求人で有利なのはPremiere Pro
- Adobe製品との連携はPremiere Proの大きな強み
- DaVinci Resolveはオールインワンで追加ソフト不要
- 迷ったらDaVinci Resolve無料版で試してから判断するのもあり
どちらも一流のソフトなので、自分の目的と予算に合わせて選びましょう。Premiere Pro公式サイトで7日間の無料体験、DaVinci Resolve公式サイトで無料版のダウンロードが可能です。実際に触ってみて、自分に合う方を選ぶのが確実です。
料金は変更される場合があります。購入前に必ず各公式サイトで最新の価格を確認してください。

