YouTubeの動画を最後まで見た視聴者に、次の動画やチャンネル登録を促す「エンドカード(終了画面)」を活用していますか。エンドカードは視聴者の回遊率を高め、チャンネル全体の再生数やチャンネル登録者数の増加に直結する重要な機能です。
この記事では、YouTubeのエンドカード(終了画面)の作り方と設定方法を、初心者にもわかりやすく解説します。エンドカード用の背景デザインの作り方から、YouTube Studioでの設定手順まで網羅しているので、ぜひ参考にしてください。

エンドカード(終了画面)とは
エンドカードの基本
エンドカードとは、YouTube動画の最後の5〜20秒間に表示されるインタラクティブな要素のことです。英語では「End Screen」や「End Card」と呼ばれます。視聴者がエンドカード上の要素をクリック(タップ)すると、別の動画やチャンネル登録画面、再生リスト、外部サイトなどに遷移できます。
エンドカードで設定できる要素
エンドカードには以下の4種類の要素を配置できます。
- 動画または再生リスト:特定の動画・最新のアップロード・視聴者に適した動画・再生リストから選択可能
- チャンネル登録:チャンネル登録ボタンを表示
- チャンネル:他のチャンネルへの紹介リンク
- 外部リンク:YouTubeパートナープログラムに参加しているチャンネルのみ利用可能
エンドカードは動画の長さが25秒以上ないと設定できないため、ショート動画(60秒以内の縦型動画)には使用できません。
エンドカード用の背景デザインを作る
なぜ専用の背景が必要なのか
エンドカードは動画の最後に重ねて表示されるため、本編の映像の上にそのまま表示すると見づらくなることがあります。専用の背景画面を動画の最後に追加することで、エンドカードの要素がきれいに見えるようになります。
背景デザインのポイント
- サイズは1920 x 1080px(フルHDの場合)で作成
- 動画要素の表示エリアを確保:動画サムネイルが表示されるスペースを2か所分空けておく
- チャンネルのブランドカラーを使用:統一感のあるデザインにする
- 「おすすめ動画」「チャンネル登録」などのテキストを配置して誘導する
- シンプルなデザインにする。情報を詰め込みすぎない
「余白をどう取るか」「視線をどこに誘導するか」は、レイアウトの基本を知っているかどうかで仕上がりが変わる部分です。デザインの入門書を1冊読んでおくと、テンプレートを崩すときの判断もしやすくなります。
デザインツールの選択肢
エンドカードの背景デザインは、以下のツールで作成できます。
- Canva(無料/有料):YouTubeエンドカード専用のテンプレートが豊富に用意されているため、デザイン初心者でも簡単に作成できます
- Adobe Photoshop:より凝ったデザインを作りたい場合に適しています
- Figma(無料):ブラウザ上で動作するデザインツール。チームでの共有も容易です

YouTube Studioでのエンドカード設定手順
ステップ1:YouTube Studioにアクセス
ブラウザでYouTube Studioにログインし、左側のメニューから「コンテンツ」を選択します。エンドカードを追加したい動画をクリックして、動画の詳細画面を開きます。
ステップ2:終了画面エディターを開く
動画の詳細画面で「終了画面」ボタンをクリックすると、終了画面エディターが表示されます。ここで各要素の追加と配置を行います。
ステップ3:要素を追加する
「要素」ボタンをクリックして、追加したい要素を選択します。
- 動画:「最新のアップロード」「視聴者に適したコンテンツ」「特定の動画を選択」から選べます
- 再生リスト:特定の再生リストへの誘導
- 登録:チャンネル登録ボタン
- リンク:外部サイトへのリンク(パートナーのみ)
ステップ4:要素の配置と表示タイミングの調整
追加した要素はドラッグ&ドロップで画面上の好きな位置に配置できます。また、各要素の表示開始タイミングをタイムライン上で調整することも可能です。エンドカードの表示時間は5〜20秒の間で設定できます。
ステップ5:テンプレートを活用する
YouTube Studioには4種類の基本テンプレートが用意されています。
- 動画1つ + チャンネル登録1つ
- 動画2つ + チャンネル登録1つ
- 動画1つ + 再生リスト1つ + チャンネル登録1つ
- 動画2つ
テンプレートを選択してから配置を調整するのが、もっとも手早い方法です。
エンドカードは単体で考えるより、チャンネル全体の導線の一部として設計したほうが効きます。運用の全体像を押さえたい方には、YouTube運用をまとめた書籍が参考になります。
ステップ6:保存して確認
設定が完了したら「保存」をクリックします。プレビューで実際の表示を確認し、要素が正しい位置に表示されているか、クリックできるかを確認しましょう。
エンドカードの要素は動画の最後の5〜20秒間にしか表示できないため、動画編集の段階でエンドカード用の余白時間(5〜20秒)を動画の末尾に確保しておきましょう。
エンドカードの効果を高めるコツ
視聴者に適した動画を自動推薦にする
エンドカードに配置する動画は「視聴者に適したコンテンツ」を選択するのがおすすめです。YouTubeのアルゴリズムが、視聴者の興味に合った動画を自動的に表示してくれるため、クリック率が高くなる傾向があります。
CTA(行動喚起)を動画内で伝える
エンドカードが表示される前に、「この動画が参考になったらチャンネル登録お願いします」「関連動画も見てみてください」といった口頭でのCTA(行動喚起)を入れると、エンドカードのクリック率が上がります。
エンドカードのデザインとチャンネルの統一感
エンドカードの背景デザインは、チャンネルのブランドカラーやロゴと統一感のあるものにしましょう。毎回同じデザインフォーマットを使うことで、視聴者に「この画面が出たら次の動画をチェックしよう」という習慣がつきやすくなります。
ロゴの切り抜きや手描きのあしらいを加えたくなったときは、ペンタブレットがあると作業が一気にラクになります。エンドカードだけでなくサムネイル制作にも使い回せます。

エンドカードに関するよくある質問
Q. エンドカードは全動画に設定すべきですか?
はい、基本的にはすべての動画にエンドカードを設定することをおすすめします。エンドカードがないと、動画を見終わった視聴者がそのまま離脱してしまう可能性が高いです。チャンネル登録や他の動画への誘導を逃すことになるため、設定して損はありません。
Q. エンドカードは後から変更できますか?
はい、エンドカードは公開後でもYouTube Studioから自由に変更できます。新しい動画をアップロードした際に、古い動画のエンドカードで推奨する動画を更新するのも効果的な手法です。
Q. エンドカードの表示時間は何秒がおすすめですか?
5〜10秒程度が適切です。長すぎると視聴者が離脱してしまい、短すぎるとクリックする時間が足りなくなります。動画の内容や視聴者層に合わせて調整してください。
Q. スマートフォンからもエンドカードは設定できますか?
YouTube Studioアプリからも基本的なエンドカードの設定は可能ですが、細かい位置調整はブラウザ版のYouTube Studioのほうが操作しやすいです。初めて設定する場合はパソコンからの操作をおすすめします。
エンドカードの効果を測定する方法
エンドカードの設定が完了したら、実際にどれくらいの効果があるかを測定して改善に活かしましょう。
YouTube Studioのアナリティクスで確認する
YouTube Studioの「アナリティクス」→「エンゲージメント」タブで、終了画面の要素ごとのクリック数を確認できます。どの要素が多くクリックされているかを分析し、効果の低い要素は配置を変えたり種類を変更したりすることで、パフォーマンスを向上させることができます。
アナリティクスの数字を見ながらデザインを直す作業は、画面が広いほどはかどります。作業領域を増やしたいなら、27インチクラスのモニターが候補になります。
A/Bテストで改善する
同じジャンルの複数動画でエンドカードのデザインや要素の組み合わせを変えてみましょう。たとえば、ある動画ではチャンネル登録ボタンを右下に配置し、別の動画では中央に配置するなど、パターンを変えてクリック率を比較します。データに基づいて改善を繰り返すことで、チャンネル全体のパフォーマンスが向上します。
視聴維持率との関係を確認する
エンドカードの表示タイミングで視聴者が離脱していないかも重要なチェックポイントです。アナリティクスの「視聴者維持率」グラフを確認し、動画の最後まで視聴されているかを確認しましょう。動画の最後に視聴者を引きつけるコンテンツ(まとめや予告)を入れることで、エンドカードまで視聴してもらいやすくなります。

まとめ
YouTubeのエンドカード(終了画面)は、視聴者をチャンネル内に回遊させ、登録者数を増やすための重要な機能です。専用の背景デザインを作成し、YouTube Studioで要素を配置するだけで簡単に設定できます。
動画の最後に5〜20秒のエンドカード用スペースを確保し、チャンネル登録ボタンとおすすめ動画を配置することから始めてみてください。口頭でのCTAと組み合わせることで、さらに効果を高めることができます。エンドカードは一度設定すれば継続的に効果を発揮してくれるので、まだ設定していない動画がある場合は、過去の動画にも遡って設定しておくことをおすすめします。特に再生回数の多い動画にエンドカードを設定することで、効率的にチャンネル登録者数や他動画への誘導を増やすことができます。
参考リンク:


