ゲーム実況を始めたけれど、「録画したゲーム映像をどう編集すればいいかわからない」「他の実況者みたいに面白い動画にならない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。実は、ゲーム実況動画のクオリティは「編集力」で大きく差がつきます。
この記事では、ゲーム実況動画の録画から編集、投稿までの全工程と、視聴者を引きつける編集テクニックを具体的に解説します。おすすめの編集ソフトや録画ソフト、著作権の注意点まで幅広くカバーしています。
ゲーム実況は参入者が多いジャンルだからこそ、編集の質が視聴者の定着率を左右します。この記事を参考に、ライバルと差をつける編集スキルを身につけてください。

ゲーム実況動画の制作フロー
ゲーム実況動画は、大きく分けて「準備→録画→編集→書き出し→投稿」の5ステップで完成します。全体の流れを把握してから、各ステップの詳細を見ていきましょう。
| ステップ | 内容 | 使うツール |
|---|---|---|
| 1. 準備 | 録画環境のセットアップ | 録画ソフト・マイク・キャプチャーボード |
| 2. 録画 | ゲームプレイの録画+実況音声の収録 | OBS Studio・ShadowPlay等 |
| 3. 編集 | カット・テロップ・SE・BGMの追加 | 動画編集ソフト |
| 4. 書き出し | 動画ファイルとして出力 | 動画編集ソフト |
| 5. 投稿 | YouTubeなどにアップロード | ブラウザ・投稿ツール |
録画環境を整える
録画ソフト
ゲーム実況の録画ソフトとして最も人気があるのは「OBS Studio」です。完全無料で使え、画面録画、マイク音声の同時録音、配信機能まで備えています。NVIDIAのグラフィックボードを搭載しているPCなら、「ShadowPlay(GeForce Experience)」も低負荷で録画できるため便利です。
OBS StudioはOBS公式サイトから無料でダウンロードできます。
マイク
ゲーム実況では音声のクオリティが重要です。ヘッドセットの内蔵マイクでも始められますが、本格的に取り組むならUSB接続のコンデンサーマイクをおすすめします。audio-technicaのAT2020USBやBlue Yetiは、ゲーム実況者に人気のモデルです。
キャプチャーボード(家庭用ゲーム機の場合)
Nintendo SwitchやPlayStationなどの家庭用ゲーム機の映像をPCに取り込むには、キャプチャーボードが必要です。Elgato HD60 XやAVerMedia Live Gamer ULTRA 2.1などが定番の製品です。PC版のゲームであればキャプチャーボードは不要で、OBS Studioだけで録画できます。
ゲーム実況におすすめの編集ソフト
ゲーム実況動画の編集に適したソフトを紹介します。
無料ソフト
DaVinci Resolveは、無料でプロ級の編集機能が使える強力なソフトです。カット編集、テロップ挿入、BGM追加、カラーグレーディングまで、すべて無料版で対応できます。ただし、多機能ゆえに操作を覚えるまでに時間がかかる点は注意が必要です。
AviUtlは、Windows専用の無料編集ソフトで、ゲーム実況者に長年愛用されています。プラグインを追加することで機能を拡張できる柔軟性が魅力ですが、初期設定にやや手間がかかります。
有料ソフト
Adobe Premiere Proは業界標準の編集ソフトで、ゲーム実況からプロの映像制作まで幅広く対応できます。月額3,280円からのサブスクリプション制です。
Filmoraは初心者に優しいUIが特徴で、テロップのテンプレートやエフェクトが豊富に用意されています。ゲーム実況を始めたばかりの方には、操作のしやすさとコストのバランスが良いFilmoraが特におすすめです。

面白いゲーム実況動画を作る編集テクニック
ここからが本題です。視聴者を飽きさせない、面白い実況動画に仕上げるための具体的な編集テクニックを紹介します。
不要なシーンを大胆にカットする
ゲーム実況動画の編集で最も重要なのが「カット編集」です。録画素材のうち、実際に使うのは全体の30〜50%程度が目安です。移動シーン、ロード画面、何も起きていない時間は思い切ってカットしましょう。
特にRPGやアクションゲームでは、レベル上げやアイテム収集の時間が長くなりがちです。こうした場面はカットして「○時間後…」のようなテロップで飛ばすのがテンポを良くするコツです。
テロップで感情を可視化する
ゲーム実況ではリアクションが命です。驚いた場面、笑った場面、悔しがっている場面にテロップを入れて、感情を視覚的に強調しましょう。
| 場面 | テロップの例 | 演出のコツ |
|---|---|---|
| 驚き | 「えええええ!?」 | 大きめの文字+画面揺れ |
| 勝利 | 「やったー!」「神プレイ!」 | 派手なエフェクト+SE |
| 失敗 | 「あっ…」「終わった…」 | スローモーション+暗転 |
| ツッコミ | 「いやいやいや」 | 太字フォント+効果音 |
効果音(SE)を効果的に使う
テロップと合わせて効果音を入れると、場面の盛り上がりが格段にアップします。ツッコミにはポン!やドン!、失敗シーンにはズコー、成功シーンにはファンファーレなどの効果音が定番です。
効果音は効果音ラボで無料ダウンロードできます。商用利用OK・クレジット不要なので、ゲーム実況動画にも安心して使えます。
BGMでメリハリをつける
場面に合ったBGMを挿入することで、動画全体にメリハリが生まれます。緊張感のある場面にはテンポの速いBGM、ほのぼのとした場面にはゆったりしたBGMを使い分けましょう。
BGMの音量はゲーム音声や実況音声の邪魔にならないよう、-20dB〜-25dB程度に設定するのが基本です。BGMが大きすぎると実況の声が聞き取れなくなります。
ズームと画面揺れでインパクトを出す
ハイライトシーンではカメラのズームイン効果や画面揺れ(シェイク)を加えると、臨場感が増します。ゲームのキルシーンやクリアシーンに使うと効果的です。ただし、多用しすぎると見づらくなるため、ここぞという場面に絞りましょう。
冒頭にハイライトを入れる
動画の冒頭5〜10秒に、その動画の見どころ(ハイライト)を先出しする手法は、視聴者の離脱を防ぐのに非常に効果的です。「この先どうなるんだろう」と興味を持ってもらえれば、最後まで見てもらえる確率が上がります。
- カットは大胆に(使用率30〜50%が目安)
- テロップで感情を視覚化する
- 効果音でリアクションを強調する
- BGMで場面のメリハリをつける
- ズームや画面揺れでハイライトを際立たせる
- 冒頭にハイライトを入れて離脱を防ぐ
ゲーム実況の著作権について
ゲーム実況を行う上で避けて通れないのが著作権の問題です。正しく理解しておきましょう。
ゲーム会社のガイドラインを確認する
多くのゲーム会社は、動画配信や実況に関するガイドラインを公式サイトで公開しています。任天堂、カプコン、スクウェア・エニックスなど、大手メーカーのほとんどがガイドラインを設けています。投稿前に必ず確認しましょう。
- ガイドラインを公開していないゲームは実況を控える
- ネタバレ禁止のゲーム(発売直後など)は特に注意
- ゲーム内の音楽をそのまま使用するとContent IDに引っかかることがある
- 収益化の可否はゲーム会社ごとにルールが異なる
- 他人の実況動画の素材を無断で使用しない
収益化のルール
ゲーム会社によっては、収益化(広告収入を得ること)を許可していない場合があります。特に個人ではなく法人として収益化する場合は、別途許諾が必要なケースもあります。ガイドラインの収益化に関する項目を必ず確認してください。
動画の書き出し設定
推奨設定
ゲーム実況動画の書き出し設定は以下が一般的です。
| 項目 | 推奨設定 |
|---|---|
| 解像度 | 1920×1080(フルHD)または3840×2160(4K) |
| フレームレート | 60fps(アクションゲームは特に60fps推奨) |
| 形式 | MP4(H.264コーデック) |
| ビットレート | 10〜20Mbps(フルHD)/ 35〜50Mbps(4K) |
ゲーム実況では60fpsでの書き出しが重要です。30fpsだとゲームの動きがカクカクして見え、特にFPSやアクションゲームでは視聴体験が大きく損なわれます。

よくある質問(Q&A)
Q. ゲーム実況動画の適切な長さはどのくらいですか?
YouTubeに投稿する場合、10〜20分が最も視聴されやすい長さです。30分を超えると途中離脱が増える傾向があるため、長くなりすぎたら前編・後編に分けることを検討しましょう。ショート動画(60秒以内)でハイライトだけをまとめるのも効果的です。
Q. 顔出しなしでもゲーム実況はできますか?
もちろんできます。ゲーム実況は顔出しなしで活動している人の方が多いです。顔出しの代わりにVTuberモデルやアバターを使う方法もあります。
Q. 編集にどのくらい時間がかかりますか?
10分の完成動画を作る場合、カット編集だけなら1〜2時間、テロップやSE込みのフル編集なら3〜5時間が目安です。慣れてくると作業速度は上がりますが、最初のうちは時間に余裕を持って取り組みましょう。
Q. ゲーム音声と実況音声は別々に録音した方がいいですか?
別々に録音することを強くおすすめします。OBS Studioでは「トラック分け」の設定が可能で、ゲーム音声とマイク音声を別々のトラックに録音できます。編集時に音量バランスを個別に調整できるため、仕上がりのクオリティが格段に上がります。
Q. サムネイルはどう作ればいいですか?
ゲーム実況のサムネイルは「ゲームのスクリーンショット+大きな文字テロップ」の組み合わせが定番です。Canvaを使えば、テンプレートベースで簡単にサムネイルを作成できます。文字は太くて大きく、3〜5語で内容が伝わるキャッチコピーを入れましょう。
まとめ
ゲーム実況動画のクオリティは、編集の工夫次第で大きく変わります。「大胆なカット」「テロップによる感情の可視化」「効果音でリアクションを強調」「BGMでメリハリをつける」の4つが基本テクニックです。
録画環境はOBS Studioがあれば十分で、編集ソフトは無料のDaVinci Resolveから始められます。著作権のガイドラインを確認することも忘れずに、視聴者が楽しめるゲーム実況動画を作り上げてください。

