「ゆっくり実況って面白そうだけど、どうやって始めればいいの?」と思っている方、多いのではないでしょうか。顔出しも声出しも不要で、独特のキャラクターが掛け合いをするスタイルは、今もYouTubeで根強い人気があります。
この記事では、ゆっくり実況の始め方を必要な機材・ソフトの準備から動画投稿まで一気に解説します。初めての方でもこの記事のとおりに進めれば、1本目の動画を公開できるようになりますよ。

ゆっくり実況とは?人気の理由を解説
ゆっくり実況とは、合成音声(通称「ゆっくりボイス」)と二頭身のキャラクター立ち絵を使って、ゲーム実況や解説を行う動画のジャンルです。東方Projectから派生した「霊夢」「魔理沙」といったキャラクターが有名で、2人の掛け合いトークが特徴的です。
人気の理由は大きく3つあります。まず、顔出しも声出しも不要なので、プライバシーを気にする方でも安心して始められます。次に、キャラクター同士の掛け合いがテンポよく進むため、視聴者が飽きにくい構成になります。そして、解説系・ゲーム実況・歴史紹介など、幅広いジャンルに応用できる柔軟さがあります。
ゲーム実況だけでなく、料理解説・雑学紹介・ニュース解説などにも活用されており、活動の幅が非常に広いのも魅力です。顔出しYouTuberとは違ったアプローチで視聴者を集められるため、副業やお小遣い稼ぎとして取り組む方も増えています。
ゆっくり実況を始めるのに必要なもの
ゆっくり実況を始めるために必要なものは、意外とシンプルです。以下の3つを揃えれば、すぐに制作に取りかかれます。
- パソコン:中程度のスペックがあれば十分(CPU: Core i5以上、メモリ: 8GB以上推奨)
- 動画編集+音声合成ソフト:ゆっくりMovieMaker4(YMM4)が定番
- キャラクター立ち絵:ニコニコ静画やpixivで無料配布されている
ゲーム実況をする場合は、これに加えて録画ソフトとキャプチャーボードが必要になります。PCゲームの場合はOBS Studioなどの無料録画ソフトだけで対応でき、コンソールゲーム(Switch・PlayStation等)の映像を取り込むにはキャプチャーボードが必須です。
スマホだけでゆっくり実況を作ることも技術的には可能ですが、操作性や処理速度の面でPCのほうがかなり効率が良いため、基本的にはPC環境を整えることをおすすめします。
YMM4(ゆっくりMovieMaker4)のダウンロードと初期設定
YMM4はゆっくり実況動画を作るための専用ソフトで、音声合成・立ち絵表示・動画編集の機能がひとつにまとまっています。個人利用であれば完全無料で使えるため、初心者にとって最も導入しやすい選択肢です。
ダウンロード手順
YMM4は開発者・饅頭遣い氏の公式サイト「饅頭遣いのおもちゃ箱」からダウンロードできます。サイト下部にある「ゆっくりMovieMaker4をダウンロード」ボタンをクリックしてZIPファイルを入手してください。
ダウンロードしたZIPファイルを半角英数字のみのフォルダ名で解凍し、フォルダ内の「YukkuriMovieMaker.exe」をダブルクリックすれば起動します。インストール作業は不要です。
公式サイト以外からのダウンロードは、改ざんやウイルスのリスクがあるため避けてください。また、商用利用を検討している場合は、AquesTalk非同梱の「Lite」版を選ぶのが安全です。AquesTalkの音声合成エンジンには商用利用時にライセンス料が発生するため、収益化を目指すならVOICEVOXなど無料で商用利用可能な音声合成エンジンの利用も検討してみてください。
初期設定のポイント
起動したら「ファイル」→「動画の設定」から解像度とフレームレートを設定します。YouTube向けの場合は1920×1080(フルHD)・30fpsが標準的です。
次にキャラクター設定を行います。「キャラクター設定」メニューから霊夢・魔理沙などのキャラクターを登録し、それぞれに立ち絵と音声パラメータ(速度・ピッチ・音量)を割り当てます。

立ち絵とBGMの入手方法
ゆっくり実況で使うキャラクター立ち絵は、ニコニコ静画やpixivなどで多くのクリエイターが無料配布しています。「ゆっくり 立ち絵 素材」で検索するとたくさんの素材が見つかります。
立ち絵を選ぶ際は、以下の点に注意してください。
- 利用規約の確認:商用利用OKか、クレジット表記が必要かを確認する
- 表情差分の有無:喜怒哀楽の表情差分が含まれていると、動画の表現力がアップする
- パーツ分け:口パク・まばたきに対応したパーツ分け立ち絵が便利
BGMについては、DOVA-SYNDROME(https://dova-s.jp/)や甘茶の音楽工房(https://amachamusic.chagasi.com/)などのフリーBGMサイトから入手できます。効果音は効果音ラボ(https://soundeffect-lab.info/)が定番です。
ゲーム実況の録画方法
ゲーム実況の場合は、プレイ画面を録画する必要があります。用途に応じた録画方法を確認しましょう。
PCゲームの場合
OBS Studioが無料で使える録画ソフトとして定番です。OBS Studioでは特定のウィンドウだけをキャプチャする「ウィンドウキャプチャ」や、画面全体を録画する「画面キャプチャ」が選べます。動作も軽く、PCに負荷をかけにくいのが特徴です。
その他、ロイロゲームレコーダーも無料で使える軽量な録画ソフトとして初心者に人気があります。選択したウィンドウだけをキャプチャでき、操作もシンプルです。
家庭用ゲーム機の場合
Nintendo SwitchやPlayStationのゲームを録画するには、キャプチャーボードが必要です。キャプチャーボードとは、ゲーム機の映像・音声をPCに取り込むための機器で、USBでPCに接続して使います。
定番製品として、Elgato HD60 XやAVerMedia Live Gamer MINIがあります。4Kパススルー対応モデルを選べば、プレイ画面は4Kのまま表示しつつ録画は1080pで行えるため、快適にプレイしながら録画できます。詳しい価格は各メーカーの公式サイトでご確認ください。
動画編集から書き出しまでの流れ
素材(録画映像・立ち絵・BGM)が揃ったら、いよいよYMM4で編集作業に入ります。基本的な流れを確認しましょう。
ステップ1:台本を書く
いきなり編集に取りかかるのではなく、まず台本を用意します。霊夢と魔理沙の掛け合いを意識して、テンポのよい会話を心がけてください。1本あたり8〜15分程度の動画が視聴されやすい長さとされています。
ステップ2:YMM4でセリフを入力
YMM4のタイムライン上にセリフを入力していきます。キャラクターごとに音声が自動生成されるため、入力するだけで掛け合い動画の土台ができあがります。セリフの間(ま)やタイミングの微調整は、プレビューを確認しながら行いましょう。
ステップ3:映像素材を配置
録画したゲーム映像やスクリーンショットをタイムラインに配置し、セリフに合わせてカット編集を行います。不要な部分をトリミングしたり、ズームイン・ズームアウトの演出を加えたりすると、視聴者の目を引きやすくなります。
ステップ4:BGM・効果音を挿入
動画全体にBGMを敷き、要所要所に効果音を挿入します。BGMの音量はセリフの邪魔にならないよう、セリフ音声の20〜30%程度の音量に抑えるのがポイントです。
ステップ5:書き出し(エンコード)
編集が完了したら、動画ファイルとして書き出します。YouTube向けにはMP4形式・H.264コーデック・ビットレート8〜16Mbps程度が適切です。YMM4の書き出し設定画面で出力先フォルダを指定し、エンコードボタンを押せば書き出しが始まります。

YouTubeへの投稿と収益化のポイント
動画が完成したら、YouTubeに投稿しましょう。投稿時に意識すべきポイントをまとめます。
タイトルとサムネイル
タイトルには検索されやすいキーワードを含め、サムネイルは目を引くデザインにします。ゆっくり実況では、キャラクターの立ち絵をサムネイルに使い、大きな文字でテーマを表記するスタイルが多く見られます。
説明欄とタグ
説明欄にはゲームタイトル・使用ソフト・BGMのクレジットなどを記載します。タグには「ゆっくり実況」「ゆっくり解説」「ゲーム名」などの関連キーワードを設定しましょう。
収益化の条件
YouTubeパートナープログラム(YPP)に参加するには、チャンネル登録者1,000人以上・直近12か月の総再生時間4,000時間以上(またはショート動画の視聴回数1,000万回以上)が条件です。ゆっくり実況でもコツコツ投稿を続ければ達成可能な数字です。
ゆっくり実況は合成音声を使うため、YouTubeの審査で「繰り返しの多いコンテンツ」と判断されるケースがあります。動画ごとに内容をしっかり差別化し、オリジナリティを出すことが収益化審査を通過するコツです。
ゆっくり実況でよくある質問(Q&A)
Q. スマホだけでゆっくり実況は作れますか?
A. 技術的にはスマホアプリで合成音声を生成し、動画編集アプリで組み合わせることで可能ですが、操作の手間がかかるため、PCでの制作を推奨します。
Q. 商用利用する場合のライセンスは?
A. YMM4に同梱されているAquesTalkの音声合成エンジンは、商用利用時にライセンス料が発生します。収益化を目指す場合は、VOICEVOXやCOEIROINKなど無料で商用利用可能な音声エンジンを利用するか、AquesTalk非同梱のLite版を使用してください。
Q. どんなジャンルの動画が伸びやすいですか?
A. ゲーム実況のほか、歴史・雑学・科学の解説系コンテンツが安定して再生されやすい傾向があります。自分が詳しいジャンルを選ぶと、継続しやすく内容にも深みが出ます。
Q. 投稿頻度はどのくらいが目安ですか?
A. 週1〜2本のペースで投稿できると理想的です。無理のない範囲で継続することがチャンネル成長のカギになります。
まとめ
ゆっくり実況は、顔出し・声出し不要で始められる動画制作スタイルとして、初心者にもハードルが低いジャンルです。必要なものはPC・YMM4(無料)・立ち絵素材の3つだけ。ゲーム実況をする場合は録画ソフトやキャプチャーボードも用意しましょう。
大切なのは、最初の1本を完成させて投稿すること。完璧を求めすぎず、まずは動画制作の流れを体験してみてください。回数を重ねるごとに編集スキルは自然と上達していきますよ。


